日本のインターネット広告市場の市場規模と推移について

インターネット広告市場の市場規模の推移を表したグラフ

毎月2月に電通から発表されている「日本の広告費」という統計があります。
2009年は、2008年末に発生した世界的な金融危機の翌年ということもあり、日本の総広告費は5兆9222億円、前年比11.5%も減少しました。
しかし、ネット広告だけは、わずかながら成長しました。

媒体別では、新聞広告費が前年比81.4%で6739億円と大きく減少しています。
そして、テレビ広告費も1兆7139億円で前年比89.8%となっており、4大メディア全体の広告費は前年比85.7%と5年連続の減少傾向にあります。

一方のネット広告費は、7069億円で前年比101.2%と僅増していますが、バナー広告などが前年を下回り、実質的にネット広告の伸びを支えたのは、検索連動型広告やモバイル広告でした。

報道で、ネット広告が新聞広告費を抜いたという見出しをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、抜いたといっても、2005年の新聞広告費のピークをネット広告費が抜いたわけではありません。

広告業界自体が厳しい状況にあり、ネット広告以外の広告費が下がり続けているという現状も関係しているのです。

経済情勢や社会情勢なdl、4大メディアの広告費とネット広告費を対比する要素が異なるため、容易に判断できるものではありませんが、不景気の中でネット広告に注目が集まり、これからも伸びていくことが確実であることだけは、これらの数値で理解できます。
ただし、すべての広告主がネット広告へ出稿することに意欲的とはいえない状況であることも確かです。

ちなみに、2009年の雑誌広告費は3034億円、そしてラジオ広告費は1370億円となっています。


これからの日本のインターネット広告市場

2009年前半は金融危機の景況のため、人材派遣会社や不動産、金融などの有力広告主の予算減少に加え、さらにネットメディアが成熟期に入ったという推測もあり、ネットメディアのページビューが頭打ちの横ばいとなっています。
その影響で、バナー広告などなどは前年よりも広告費が減少しました。

また、リスティング広告の1つ、検索連動型広告は伸びを示したそうですが、PC向けネット広告の広告費は4417億円となり、前年比で99%とわずかながら減少しました。

ただし、その一方で、モバイル広告は1031億円、前年比112.9%と成長市場となりました。
この背景には、ケータイ3G端末や通信定額制などの普及があり、ユーザーの利用率を上げ、それに伴って広告費も拡大したとの分析がなされています。

一般的な広告費の状況は、以上のように分析されていますが、新たなメディアかつ新たな広告出稿先であるSNSなどのソーシャルメディアへの注目が集まり、ソーシャルメディア向け広告の新たな展開が見られたことや、iPhoneを筆頭とするスマートフォンへの広告配信などが新たなムーブメントとしていることも見逃せません。

また、2009年の夏あたりまでユーザーが停滞していたマイクロブログであるツイッターが、有名人などの利用に伴って、爆発的に利用者を増加させました。
これらのメディアに対する新たな広告手法も生まれてくるかもしれません。

2010年には、景気低迷化で広告費減少という傾向になっていますが、ネット広告市場はソーシャルメディア、そしてスマートフォン、ツイッターなどの新たなメディア展開も期待できる状況であると考えられるでしょう。
また、Youtubeやニコニコ動画など、動画投稿サイトのページビューも多く、注目されています。


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