真核細胞と原核細胞とは、違いとそれぞれの特徴

細胞の画像

真核細胞とは

細胞膜と呼ばれる袋で包まれている、その中身、これを細胞質と呼んでいます。
細胞質に1つだけ塊がありますが、これが核です。
細胞1つに1つの核がありますが、明確に認識できる核をもつ細胞を真核細胞といいます。
真核細胞からなる生物は真核生物です。
細胞を顕微鏡で観ると下記のようになっています。

真核細胞の画像

動物と植物で多少の違いがありますが、どちらの細胞でも細胞質にはいろいろな形をしたものが観えます。
みんなひっくるめて細胞小器官といっています。
動物と植物はよく似ているようにみえますが、実ははっきりわかる違いがあり、その違いこそ、生命のはたらきの違いに反映されます。
植物には葉緑体という小器官がありますが、動物にはありません。
液胞も動物にはありません。
植物の細胞はかなり堅固な細胞壁で囲われています。
葉緑体、液胞、細胞壁が植物の細胞にある、それにはちゃんとした理由があるのです。


原核細胞とは

原核細胞は下記のような細胞です。

原核細胞の画像

真核細胞との違いがわかりますか?
細胞の中央付近にはっきり識別できる核は見当たりません。
真核細胞との決定的な違いといっていいでしょう。
しかしよく観ると、核のようなものをおぼろげながら認めることができます。
この状態が、核様態あるいは核質と呼ばれるゆえんです。
核がくっきりと識別できない、核のようなものしかもたない、このような細胞は原核細胞といいます。
原核細胞からなる生物は、原核生物です。
原核細胞であっても、細胞膜で囲まれて細胞質がありますが、細胞小器官のようなものは、あまりありません。
細胞のいちばん外側には、ペプチドグリカン、リボ多糖、リン脂質、タンパク質からつくられた細胞壁で、細胞ががっちりと保護されています。
細胞膜と細胞壁の間隙はペリプラズムといわれる部分です。
細胞壁には繊毛があって、栄養分を取り込んだり、他の菌体やものとくっついたりするはたらきをします。
細胞の外側には運動器官として鞭毛が突き出していて、移動に使われます。


単細胞生物とは

たった1つの細胞からなる生物です。
代表はバクテリアで、病原性の大腸菌O-157や腸炎菌は社会を騒がせたことでもよく知られていますが、他にもたくさんの病原性細菌がいます。
細菌といえば、病原性の細菌を考えてしまいますが、決してそれだけではありません。
たとえば、学生時代にほとんどの人が観察した単細胞生物はゾウリムシでしょう。
私たちの日常生活につながりの深い単細胞生物もたくさんいます。
お酢づくりに酢酸菌、ヨーグルトづくりに乳酸菌、納豆づくりに納豆菌、お酒づくりに酵母がかかわります。

酵母を顕微鏡で観ると、テニスボールのような形の細胞が見えます。
そのボールが1つの細胞で、細胞1つの大きさは3~5マイクロメートルです。
酵母は単細胞で真核ですから、いちばん小さい真核生物とされています。
酵母は増え方の違いで、出芽酵母と分裂酵母に分けられます。
パン、ビール、酒、ワインなど発酵食品づくりに使われる酵母は出芽酵母です。
興味深いのは、ヒトの細胞小器官のほとんどが、酵母の細胞にも存在することです。
ですからヒトの細胞の研究が酵母でもできます。

多細胞生物

たくさんの細胞からできている生物です。
ほとんどの動物や植物、それに麹菌、糸状菌、カビなど菌類も多細胞生物です。
ヒトは60兆の細胞からできています。


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