クラゲの体の構造と仕組みを解説

クラゲの画像

クラゲはイソギンチャクと同じ仲間なので、体の構造は基本的にきんちゃく袋の形をしています。
だから、口から食べ物を取り込み、口から糞をします。
そして、大きく分けるとクラゲの身体の構造は、傘の部分と口の部分と生殖巣の部分、触手の部分があります。

傘の部分はもちろん泳ぐためにあります。
そして触手はエサを捕まえる部分です。

捕まえたエサは口からその奥にある胃腔とよばれる傘の中心部分に運ばれます。
エサは口までは触手の筋肉収縮運動によって運ばれますが、口から身体の内部へは繊毛運動によって運ばれます。
クラゲの体表面には「繊毛」という、目に見えないほどの短い毛が絨毯のように波打って生えていてエサを運んでいきます。
クラゲの繊毛運動は水流を起こし、体内の物質運搬すべてに関わっています。
胃腔に送られたエサは消化液によって細かく消化され、粒子状になったエサは、傘に筋のように見える「水管」とよばれる欠陥のような管を取って、栄養分を身体じゅうに運びます。
そして老廃物は再び胃腔に戻って、口から吐き出されます。

クラゲは約5億年前に出現していたことが化石からわかっていますが、昔からほとんど形は変わっていないようです。
ずっと昔から形が変わっていないのは、生物として洗練された形態を持っているからです。


クラゲの生活史には大きく分けて2つの世代があります。

1つは、オスとメスの区別があり、有性生殖を行って、浮遊生活をする世代。
もう1つはオスとメスの区別がなく、無性生殖で増えて、底生生活をする世代です。

クラゲはこの2つの世代が交互に繰り返されます。
まず、クラゲにはオスとメスがあります。
クラゲは成熟するとオスは精子、メスは卵子をつくります。
そして繁殖時期になると、精子と卵子が受精して、受精卵がつくられます。
受精卵は種類にもよりますが、0,1~0.2mm程度で、2細胞期、4細胞期、8細胞期というようにどんどん卵割してゆき、半日ほどでプラヌラという洋ナシ形の幼生にまで発達します。

プラヌラは繊毛運動によって時計まわりに回転しながら泳ぐことができ、適当な場所があればそこに付着して、イソギンチャクのような形をした「ポリプ」へと変態します。


この付着がポリプへと変態する引き金となりますが、いったんそこで定着してしまうと、大きく移動することは二度とできません。
つまり付着する場所がなければ、ポリプは生きてはいけないのです。
そのため、プラヌラは命はけで付着場所を探します。

とくに、ほかの生き物と共生しているようなポリプの場合はなおさらです。
ムシロガイという1cm程度の巻貝の貝殻の上にだけ生活するタマクラゲのポリプは、生きたムシロガイの貝殻の上でしか生きることができません。
そのため、プラヌラは命がけでムシロガイを探します。
このときにどうやってムシロガイを探すのかは、まだはっきりとしたことはわかっていません。

こうしてプラヌラは命がけで付着場所を探してポリプへ変態したあと、イソギンチャクと同じように触手を花のように開いて動物プランクトンなどのエサを捕獲して成長していきます。

ポリプは成長すると無性生殖をはじめます。
無性生殖には生物それぞれが生きている環境に応じた方法があります。

「出芽」は、ポリプにコブができ、それが成長して子ポリプになり、独立してゆく方法です。

「二分裂」は、ポリプが両端から引っ張られるようにして2つに分かれてしまう方法です。

「ポッドシスト形成」は、ポリプが少し移動した後に、残された付着部分の組織がキチン質の膜で包まれた「ポッドシスト」を形成する方法です。

ポリプは、無性生殖を繰り返し、自分のクローンをどんどん増やしていきます。
ミズクラゲの場合は1ヶ月の間に1個体のポリプから70個体程度にまで増殖します。


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